目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「あの、何が目的かはわかりませんが、こんなことやめた方がいいですよ。あなたの為に。私はこの件を蓮司さんと三国さんに言わなければなりませんが、今止めてくれたらそんな大事には……」

「バカなの?」

「は?え、バカって……」

出来るだけ穏便にしようとしたつもりだったのに。
バカって!!酷い。

「私だった……そこにいるのは私だったの!彼の隣にいて、皆にかしずかれて、贅沢三昧するのは私だったはず!!」

「………あの?それ、どういう……」

「そんなこともわからないバカにその座を奪われるなんて!私も大概バカだけどね!」
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