身代わり婚~偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています~
その言葉に私はハッとする。私の戸籍上の名前はたしかに礼華と書いてあやかだ。
お父さんが、お姉ちゃんのあやと間違えて書いたと聞いている。
礼華と書いてあやかとも読めるため、小さい頃はあやかと呼ばれていたが、いつしか、お姉ちゃんと混乱するという理由と、どこにいってもまず“れいか”と呼ばれることから、いつしか“れいか”が定着していた。

「なぜそれを……あっ?履歴書?」
私の問いに、今度は悠人さんが驚いた表情をする。

「知ってたのか?」
今度は、悠人さんが同じ会社の専務だということだと気づき、私は小さく頷く。
お互い噓だらけの、偽りの関係。

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