お助け部ッ☆




「姫香かっこいー♪」




竜也に言われてハッとした。


やっば…コイツのバックにあのイカツイ人たち…




『あれ?』




イカツイ人たちが、竜也の周りで屍と化していた。




『竜也…?』

「あ、大丈夫。気絶させただけだから」




や、そーじゃなくて…


1人でやったんですか…?


ヒーローじゃんっ!!


女性客見とれてるし!!




「あ、姫ちゃん可愛い〜♪」

「馬子にも衣装ってやつ?」




聞き慣れた可愛い声と、殺意の芽生える声がした。




『莉央!と…しょーへー…』

「あ?なんだよ」

『別にー』




ちったぁ褒めろよコノヤロー!!こちとらファーストキスかけて頑張ったんだっつの!!




「見つかった?」

「いーや。誰一人としてな」

『2人の担当は?』

「お見合い相手探しだよぉ♪」




あぁ…見つかんなかったんだ。


ま、見た目も中身も最悪だもん。しょーがない…




『ねぇ…彼女のこと、諦めて?彼女が好きなら応援出来ますよね?』




ペタリと座り込んだ若社長に聞くと、意外にもアッサリ頷いた。




『ありがとう』




姫香の笑顔に、若社長の顔が火照ったことに気づいたのは……




「ややこしいことになるかもねぇ…」

「竜が許さねぇだろ」




莉央と翔平だけだった。





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