お助け部ッ☆
『………』
頭が真っ白になった。
目の前では、竜也がイタズラに笑っている。
誓いのキスが終わったのか、盛大な拍手。
しかし、そんなの全く耳に入らなかった。
なんだ今の……
気づいた時には…竜也の顔が目の前にあって……
唇になんか生暖かいものが……
はっ!?唇!?!?
「だって、誓いのキスをって言ったし」
ニコッと笑った竜也。
そこで、あたしの記憶が途絶えた。
バタッ
「あ、やべ」
「竜ー…って姫ぇ!?なんで倒れてんの!?」
やって来た仁が驚いた顔で駆け寄ってきた。
「…姫ちゃんになんかしただろ?」
大和が、ニヤッと笑って竜也を見ている。
「え!?マジで!?」
意外とそーゆー系の空気には敏感な仁くん。
「オマッ…早っ!!思ってたより手ぇ出すの早っ!!」
仁の反応に、ムスッとする竜也。
「だって今日、姫香危なかったんだぞ?される前にしとかねぇと……なっ?」
「なっ?って…コイツ独占欲強いな」
「あぁ」
「うっせ。ちょっと休憩室行ってくる」
「「行ってらっしゃい」」
竜也は姫香をお姫様だっこすると、休憩室に向かった。