お助け部ッ☆



「おいおい大和さんや」

「なんだい?仁さんや」

「予想外の展開ですな」

「意外と想定の範囲内ですわ」

「まじっすか」

「まじっすな」




2人がそんな話をしていると、




「じんじ〜ん♪大和っちぃ♪」

「おぉ、り…莉央!?」




仁と大和のもとへ駆け寄ってきた莉央。


その姿は………姫香と同じメイド服だった。



その姿に思わず動揺した仁は、横にいる大和の肩を叩きながら言った。




「や、や、大和さんや!!」

「なんです、仁さん」

「予想外の展開ですぜ!?」

「や、ある程度想定してましたな」

「まじっすか!?」

「まじっすよ」

「何?その喋り方ー♪」




そう笑う莉央は、俺の天使。

by 仁
















『んにゃ……?』




目を開けるとそこには見慣れない天井。


そして……




「あ、起きた?」




あたしのファーストキスを奪った男。


………。


やべぇ、顔見れねぇ…




「お〜い」

『………。』




恥ずかしくて無視し続けていると、


むにっ




『いでっ』




頬っぺたをつねられた。




『あにふんの!』

「無視すんな」

『らって〜…りゅーやが悪いんれそー』

「誓いのキスをって司会者が」

『りゅーやに言ってないよ…ってか離せ!』




やっと解放されたあたしの頬っぺた。




「…姫香見てたらなんかね」

『なんか何さ』

「キスしたくなったのだ」




ニッと笑う竜也は、無邪気なちっちゃい子みたいだった。


……よくわかんないけど、ものすごく納得してしまった。


やっぱり竜也の言葉は説得力がある。




『戻ろ?披露宴終わっちゃうよ』

「おー」




あたしが扉を開けると、




「「うわぁっ」」




複数の声が、なだれ込んだ。




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