お助け部ッ☆
『……何してんすか』
「そ、そんな軽蔑するような目で見ないで?」
えへへと笑う翼先輩。
「翼っち重い〜!!」
「翼!莉央!!俺圧死するって!!」
下から、仁、莉央、翼先輩と重なって倒れていた。
「だから盗み聞きはやめろっつったのに」
「バカだな、お前ら」
後ろから呆れ顔の翔平と大和先輩。
『盗み聞き、ね』
「違うぞ、姫ちゃん!!俺たちは姫ちゃんの身を守りに来たんだ!!竜だって男だぞ!!男は狼なんだぞ!!」
必死に納得させようとしてくる翼先輩。
『そんな狼さんと同じ部屋にしたのそっちじゃん。休憩室に2人でいるのより全然危険じゃん』
「だから〜…」
頭をわしわし掻いて、一生懸命言い訳を考える翼先輩。
「翼、苦しい」
翔平の一言で、おもいっり沈んでた。
「ま、あれだ。姫と竜になんか進展あったら面白いな〜と」
仁がサラッと喋った。
『あっそ』
別になんもないし。
「でも思ったよりムード出なかったねぇ」
「もうちょとなんかあってもいいのに〜」
『はいはい。ほら!披露宴終わっちゃうから行こ!』
みんなを部屋の外に押し出した。
『ほら竜也っ』
「……。」
『竜也?』
「うん。もっかいぐらいしときゃよかったかな」
『はあっ!?』
「ははっ」
竜也はてこてこ出ていった。
顔を真っ赤にした姫香を残して……