お助け部ッ☆




『……何してんすか』

「そ、そんな軽蔑するような目で見ないで?」




えへへと笑う翼先輩。




「翼っち重い〜!!」

「翼!莉央!!俺圧死するって!!」




下から、仁、莉央、翼先輩と重なって倒れていた。







「だから盗み聞きはやめろっつったのに」

「バカだな、お前ら」



後ろから呆れ顔の翔平と大和先輩。


『盗み聞き、ね』

「違うぞ、姫ちゃん!!俺たちは姫ちゃんの身を守りに来たんだ!!竜だって男だぞ!!男は狼なんだぞ!!」




必死に納得させようとしてくる翼先輩。




『そんな狼さんと同じ部屋にしたのそっちじゃん。休憩室に2人でいるのより全然危険じゃん』

「だから〜…」




頭をわしわし掻いて、一生懸命言い訳を考える翼先輩。




「翼、苦しい」




翔平の一言で、おもいっり沈んでた。




「ま、あれだ。姫と竜になんか進展あったら面白いな〜と」




仁がサラッと喋った。




『あっそ』




別になんもないし。




「でも思ったよりムード出なかったねぇ」

「もうちょとなんかあってもいいのに〜」

『はいはい。ほら!披露宴終わっちゃうから行こ!』



みんなを部屋の外に押し出した。




『ほら竜也っ』

「……。」

『竜也?』

「うん。もっかいぐらいしときゃよかったかな」

『はあっ!?』

「ははっ」




竜也はてこてこ出ていった。


顔を真っ赤にした姫香を残して……





< 107 / 332 >

この作品をシェア

pagetop