お助け部ッ☆



セイトカイチョウ?
せいとかいちょう?
生徒会長?



……………。




『えぇぇえぇえぇぇぇ!?!?せぇとかいちょぉぉっ!?!?!?』

「姫ちゃん、しーっ!!」




人差し指を口にあて、そういう生徒会長、翼先輩。


さっきの翼先輩より大声で叫んでしまったあたしは、痛いほどの視線を感じたが、そんなことよりも目の前の事実の方が恐ろしい。



『な、なんかの冗談ですよね?』



一足遅めのエイプリルフール??

頼む、嘘だと言って!!
今なら笑って許すから!!



「冗談♪」



えっ?



「なわけないじゃ〜ん!こんなこと嘘ついたって面白くなくね?」

『全然面白いですよ!むしろ冗談じゃないほうが笑えないです』



こんな非常識な人に学校を代表されてたまるかっ!!



「ちなみに大和、副会長なんだよね」



まじでか。お助け部って何者だよ……



「あ、そーだ。明日生徒総会あってね、10校の学校代表がうちの学校に集まって会議するんだよね。で、ちょうど書記いなくて。姫ちゃんどぉ?」



どぉ?ってなんだよ。



『遠慮しときます』



面倒ごとはごめんだ…



「そう。じゃあ明日の放課後迎えに行くから、帰っちゃダメだよ。じゃね〜♪」



あたしの話を完璧に無視したヤツは、颯爽と去っていった。

ぜってぇ逃げてやる。


一人そう誓った。


【お前も出ていけや】といった、図書室全域からの視線を浴びながら。





こりゃしばらくここ使えねぇな。




< 120 / 332 >

この作品をシェア

pagetop