お助け部ッ☆
セイトカイチョウ?
せいとかいちょう?
生徒会長?
……………。
『えぇぇえぇえぇぇぇ!?!?せぇとかいちょぉぉっ!?!?!?』
「姫ちゃん、しーっ!!」
人差し指を口にあて、そういう生徒会長、翼先輩。
さっきの翼先輩より大声で叫んでしまったあたしは、痛いほどの視線を感じたが、そんなことよりも目の前の事実の方が恐ろしい。
『な、なんかの冗談ですよね?』
一足遅めのエイプリルフール??
頼む、嘘だと言って!!
今なら笑って許すから!!
「冗談♪」
えっ?
「なわけないじゃ〜ん!こんなこと嘘ついたって面白くなくね?」
『全然面白いですよ!むしろ冗談じゃないほうが笑えないです』
こんな非常識な人に学校を代表されてたまるかっ!!
「ちなみに大和、副会長なんだよね」
まじでか。お助け部って何者だよ……
「あ、そーだ。明日生徒総会あってね、10校の学校代表がうちの学校に集まって会議するんだよね。で、ちょうど書記いなくて。姫ちゃんどぉ?」
どぉ?ってなんだよ。
『遠慮しときます』
面倒ごとはごめんだ…
「そう。じゃあ明日の放課後迎えに行くから、帰っちゃダメだよ。じゃね〜♪」
あたしの話を完璧に無視したヤツは、颯爽と去っていった。
ぜってぇ逃げてやる。
一人そう誓った。
【お前も出ていけや】といった、図書室全域からの視線を浴びながら。
こりゃしばらくここ使えねぇな。