お助け部ッ☆



「あ、姫ちゃんお帰り〜♪」

「遅かったな〜」



寮に戻ると、莉央と仁がいた。



『ただいま…あれ?みんなは?』

「竜ちゃんと大和っちは買い出し〜
翔たんは淳ちゃん(淳之介)と全部活動の部費回収に行ってるよ♪」

「翔平連れてったらみんな絶対払うもんな」



仁が笑いながら言った。


確かに…機嫌の悪い翔平はMAXに怖い。



『そう…』

「姫?なんかめっちゃ疲れてね?」



はい、めっちゃ疲れてます。



『…なんで翼先輩が生徒会長なの?』



翼先輩ほど生徒会長が似合わない人いないよ?
もっと真面目な人が絶対いる!!



「「あ、聞いちゃったんだ」」



聞いちゃったんだって何さ。



「翼っちすごいんだよ〜」

『すごい?』

「生徒会長の翼と、お助け部の翼。見比べてついたあだ名がダブルフェイス」

『ダブル…二つの顔?』

「僕どっちの翼っちも好きだよ〜」

「俺生徒会長いまだに慣れない……」



な、なんの話??

もしかして翼先輩……二重人格とか!?





気になる……

が、しかし!!

あたしは会議なるものが大の苦手。


堅苦しくて、ワケわかんない単語がいっぱい出てきて、難しい会話が行き交うんでしょ?


ぜっったい寝るっ!!


だからなんとしても会議には出たくないのだ。



さて、どーしよう。



頭の悪いあたしに、良案が浮かぶことはなく、あたしは【忘れる】という選択肢を選んだ。




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