お助け部ッ☆
「…さて、どーしよう」
こんちわ。俺、柏木仁。
今俺らは奮闘中。
何とかって?
『よっしゃ!!またあたし一番♪』
「姫香強い…」
みんな(昼寝してる翔平以外)とやってるトランプのことじゃない。
「姫…」
『ん〜?』
トランプをシャッフルして、次のゲームの準備をしている姫に、それとな〜く話題を切り出す。
「姫ってさぁ、部活決まってないんだろ?」
それとなく、とか俺には無理だった。男なら直球勝負だ!!
『うん。みっちぃ…理事長に、明後日までに決めろって言われたんだけど…』
チャンス!!
「お助け部入んねぇ?」
そう。今回俺に任されたミッションは、姫をお助け部に入れること!!
もちろん、竜也からの依頼。成功したら望月財閥の系列会社の商品ならなんでも1つプレゼント!
頑張んなきゃだろ?やるしかないだろ?
『んー…めんどくさくない?』
おぉっと!いきなりその質問聞いちゃう?
……実はお助け部、学校一めんどくさい部だと思う。
ってか間違いなくそう。
昨夜姫に会ったのだって部活帰りみたいなもんだし?
でもそれを言うとめんどくさがりの姫は100%断るだろな。
だから……
「別に〜?」
とりあえず嘘をついておこう。
入部届さえ出してくれればこっちのもんだっ!!