お助け部ッ☆



『……嘘だね。絶対めんどくさいね!!』

「なんでぇ!?」




何故バレた!?




「仁、顔に書いてあるよ」



竜につっこまれた。




「マジ?俺顔に出てる!?」




ちくしょう…ってか竜も姫とトランプばっかしてねぇで手伝えよ!!

姫入れたいって言い出したの、竜じゃん!!

絶対俺の失態見たかっただけだ!!

俺は知ってる!!
翔平がドSだからあんま目立たねぇけど…
コイツも軽くSが入っていることを!!


ご褒美のために全力投球して空回ってる俺を見て、腹ん中で笑ってるんだ!




『めんどくさいのは嫌』




あぁ…終わった…
もう俺の説得じゃ姫は入部しねぇ…



任務失敗…




俺は隣でトランプとにらめっこしている莉央に、アイコンタクトを送った。


コクッと頷いた莉央。


あーぁ。俺テレビ欲しかったのに……










ってことで、2番手の莉央だよぉ♪


僕、新しいベッド欲しいから頑張っちゃうもんねぇ♪




「姫ちゃん、おやつ食べる?」

『食べるー♪』

「ケーキなんだ♪紅茶入れてくるね〜」

『わ〜い☆』




ケーキ嫌いな女の子はいないもん。


僕の作戦はズバリ…

【甘い物で釣ろう大作戦!!】

なのだ♪



僕なら絶対ついてくから。




「はい、姫ちゃん」

『ありがと〜』




一口頬ばって、すごっく笑顔になる姫ちゃん。


可愛いねぇ♪




「おいしー?」

『おいしー♪』

「お助け部に入部してくれたら毎日食べれるよ〜?」




きっとニッコリ笑って頷くに決まって……




『………てめ、それが狙いか!!』




あ、バレちゃった?


姫ちゃん、顔が怖いよぉ〜


眉間にシワがよってるよぉ〜




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