お助け部ッ☆
『今なんと?』
旅館に入り、受付を済ませた大和先輩の一言。
「姫ちゃん、竜と一緒の部屋ね」
……なんですとー!?
『嫁入り前の娘を男と寝かせていいんですか!?』
必死の抵抗。
あたし一人部屋だと思ってたし……
「だって俺、姫ちゃんの家族じゃないし。むしろなんかあったほうが喜ぶよ?」
ニヤリと笑う大和先輩。
『っ……
神山さんっ!!なんか言ってくださいよお!!仮にも教師じゃん』
「仮にもは余計だろ」
ベシッと額を叩かれた。
『いでっ!なんだよ、実習生のくせにっ!!』
「実習生ナメんじゃねぇよ!俺今月で三年目なんだぞ!!ベテラン実習生なんだぞ!!」
『実習生に新人もベテランもあるかァァ!!だいたい三年間も教育実習してるヤツ初めて見たわ!!もうそれ実習じゃないじゃん!!』
って違う!!
神山さんなんてどうでもいい。
今解決すべきは部屋割りなのだ!!
くいくいっ
『ん?』
誰かがあたしの袖を引っ張った。
『どしたの?竜也』
しゃがみこんだ竜也だった。
「そんなに嫌か?俺は別に部屋一緒でいいんだけど……むしろ一緒がいいんだけど」
『な!?』
何言っちゃってんのこの子ーっ!!
……天然プレイボーイだもん。何も考えてないか。たぶん。
にしてもさぁ…反則じゃない?
しゃがんで袖引っ張って上目使いとかっ……
腹立つけど絶対あたしより可愛いよコイツ!!
『……わかったよ』
「やった☆」
無邪気な笑顔で喜ぶ竜也。
やっぱ計算か!?