お助け部ッ☆



ピロリロリ〜ン♪



雰囲気を粉々にぶち壊す可愛い音楽。



ぴっ



「もしもし?」




竜也あーっ!!

お菓子の次は携帯かよ!!
ホント自由すぎだ!
せめてマナーモードにしとけ!!みんな涙一瞬で引いたぞ!!




「んー。じゃそっちはもう向かってて。ん。さんきゅ」




携帯を閉じた。




『誰?なんて?』

「仁。大和と2人で坂本さん捜索してもらってたんだ。……見つかったって」

「坂本…!?まさか…」




彼女のお父さんが、反応した。




「あなたのお友達ですよ」




竜也がニコッと笑った。




「え、見つかっ……あ!君は望月財閥の…!?」

「望月竜也です」




竜也が頭を下げた。



あ、ホントに有名人なんだ……あれ?たな…中田さん、竜也のこと知らなくなかった?




「借金の件はもう大丈夫。連帯保証人を辞められるよう、弁護士に掛け合っときました」




彼女も彼女の両親も、竜也の言葉に放心状態になるしかなかった。




「わざわざ海外から戻ってきた彼の依頼ですから」




海外から?


あ、そーいや喫茶店で竜也が持ってた資料に海外転勤がどうとか……



太郎のくせに帰国子女!?
(↑全国の太郎さん、すみません)



だから竜也に詳しくなかったんだ!納得。





「“みんなで幸せになるために”ご協力、願えますか?」




竜也はそう言うと、ニッコリと笑った。



竜也の笑顔は…男女問わず虜にしてしまうようで。


彼女の両親も、作戦に参加することになった。



そして……





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