アンティーク
数十分後、連絡を取り合って出口に集まる。
不思議と、同じものを被って見る時間はなく、一緒に来た意味を考えるとその答えは謎だ。
少しすると、2人の姿が見え、満足そうな顔をしていた。
もちろん俺も、いろんなアンティーク品が見れて良かったと思っているしいい勉強にもなった。
「もうすぐお昼ですね。どうしますか?」
美術館の周りはさっきよりも人がたくさんいて、賑わっていた。
「せっかくだし、お昼でも食べようか」
ここの周りなら、女の人が好きそうなお洒落なカフェもありそうだ。
もっとも、彼女がそういうカフェに来るのかどうかは知らないけれど。
そう考えると、僕は彼女のことを何も知らない。
「2人は、何か食べたいものでも?俺は何でも」
将生がそう言うと、俺も同意を込めて首を縦に振った。
こういうのは、なんとなくだけど女の人に任せたほうがいいのかな、なんて思う。
玲奈さんを見ると、どうしようと困ったような表情を浮かべてこっちを見ていた。