幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
結局、誕生日プレゼントは決められないまま、当日となった。

食品の買い出しに出かけていると、麗華さんに会った。

「あれ、玲音は?」

「今日はお留守番だよ」

麗華さんは買い物カゴを見ながら言った。

「………玲音の誕生日だから、その買い出し?」

「うん」

「ラブラブねぇ」

ニヤニヤしながら冷やかしてくる麗華さんは吹っ切れたようだ。

「…………麗華さんって静くんと何かあった?」

「お陰さまで静と付き合うことになったの」

「え!おめでとう!!」

「ありがとう。玲音とあなたのお陰でずっと傍にいてくれる人に気がついたのよ」

「いつから?」

「夏休みに入ってからなの」

そうなんだ!

静くんやるな。

「って、こんなとこで油売ってちゃだめでしょ?早く帰りなさい」

「はーい」

麗華さんとバイバイして家に帰った。
< 303 / 328 >

この作品をシェア

pagetop