幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「今日は血をたっぷり吸おうと思ってたのに」

そうなの?

「だめか?」

「いいよ」

「汚さないように、痛くないようにするから」

「うん」

ボタンが外され、胸元にそっと唇が触れた。

「…………んっ」

花びらのように赤色があちらこちらに散りばめられた。

「……れ、お………」

そしてすぐ、チクッとした。

「う、あっ………」

痛い。

これが玲音の本気なの?

過去最高に痛いよ。

涙が出てきた。

「うっ………はぁ、あ……」

血がぞくぞくする。

沸くように熱い。

身体を熱湯が流れるみたいに。
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