幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
ずっと、血を吸われた。

今までにないぐらいずっと。

長い長い夜はなかなか明けなかった。

いつの間にか寝ていたらしく、目覚めたのは昼間だった。

「………おはよ」

「おう」

まだ目眩が酷かった。

昨日の代償だろう。

それでも、玲音が本気で吸ってくれて嬉しかった。

いつもいつも、遠慮して悲しかった。

それなのに、昨日は本気だったから。

「…………ありがとね」

「こちらこそ」
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