雨がふったからそれで

「理科室はわかるんだけど...
理科準備室って理科室の...」


「お前ほんとこの学校の生徒かよ、笑」

「でもね、ここの学校の人体模型ね
夜の12時になると動きだすんだよ、、」

「ふっ、なんの話だよ。笑」

「本当なんだってば〜、」

彼は面倒くさそうな表情だけど笑いながら
あたしの相手をしてくれた。
 

彼に可愛いと思ってもらいたくて
少し馬鹿なふりをして冗談を言い続けた。



そんな彼の笑顔を独占しながら
肩を並べて彼と歩いた廊下は

夕日に照らされて
オレンジ色に染まっていて
とっても綺麗だった。




 よく少女漫画に出てくる
 初恋の味は甘酸っぱいレモン味。


 って言葉を
 自分に置き換えるなら

 あたしの初恋の味は
 オレンジって答えるよ。


 味というか色だけど

 
 でもそんなとこが
 あたしらしくって好きだと
 彼も言ってくれると思うんだ。

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