雨がふったからそれで
「あ...傘持ってきてないや...」


と小声で呟いたものの
その声もかき消すかのように

雨脚が強まっていく。



すると彼が、急に窓をあけ

「結構降ってきたなぁ〜、」

と外を覗きながら言う。


「...先生、濡れるよ?」


身を少しのりだしている彼に
少し心配しながらたずねると


「んー、大丈夫、」

と面倒くさそうに答えながら
スーツのポケットからタバコを取り出した。

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