どうも、弟です。

「秋くん、私……ずっとずっと秋くんが好きだった」

「……うん」


「私の事どれだけ大切に思ってくれているのかも、秋くんの行動で全部伝わった……秋くんのこと、好き、今でも本当に大好き……でも………っ!!」



……『雪くん』じゃ、ない……



―――ドーン…ッ

何発目かの、花火が上がる。

その花火の明かりで、一瞬秋くんの苦しそうな顔が照らされた。

きっと、私も同じ顔をしてる。


「泣かないで、一花ちゃん」

「……ぅ、…ごめ、なさ……っ」


大切にしてくれたのに。

せっかく、好きになってくれたのに。


「謝らないで、一花ちゃん」

「……っ」


そっと、秋くんに抱きしめられる。


「……花火が終わるまで、彼氏でいてもいい?」


上から降ってきた言葉に、私はこくんとうなずいて返事をした。


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