どうも、弟です。

「君、かわいいね!名前は?」

「っ!!?」


目の前に、3人の男子生徒がいた。

その男子生徒の声で一気に注目を浴びた私。

いや、それよりもこの人達、今なんて……!?


「本当だっ、かわいい!」

「っ!?」


周りの女子生徒まで、キラキラした視線をこちらに向けておかしな事を言ってくる。


…あ、わかった。

これはあれだ、よくある恥ずかしすぎる勘違い。

自分に向けられていると思っていた視線や言葉達が、実は自分の後ろにある対象に向けられている……ってやつでしょう!?


私はさっと後ろを振り返る。

……が。


「……」


私の後ろには掲示板しか無い。

つまり、正真正銘、この人達の対象は私ということに……。


「ねえ、名前教えてよっ」

「どこのクラスだった?」



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