愛は惜しみなく与う③
.---

「おい、紗羅!こんなやばそうな女だって聞いてないぞ」


「あたしだって…普通の女だと思ってたわよ!でもこっちは男4人にあたしもいるし、水瀬も来てるんでしょ?怖がることはないわ」


「水瀬さんは、小屋でまってる。本当にこの女が、水瀬さんが言ってた女?」


「そーよ!間違いない。いいから、早く水瀬のところに行くわよ!烈火がこの子のことすぐ探しにくるから!」


「わかった。水瀬さんには電話をいれておく」




みなせ???
誰やったっけ…

頭もハッキリとしないし、思考もパッとしない。ただ水瀬という名前。
あたしはそれを知ってるかもしれない


ただもう、疲れた


あーあ


こんな居心地の悪い胸糞悪いお姫様抱っこ、吐き気がするわ


泉のお姫様抱っこと全然違う


こいつらほんま、全員残らず潰す
だる…


ここであたしの意識は途切れた



こんな人生送ってきてるけど、スタンガン当てられたん、まじで初めてやねんけど。

こんな訳のわからん初体験いらんねん…



-----
< 154 / 410 >

この作品をシェア

pagetop