愛は惜しみなく与う③
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目が覚めると手が縛られた状態で、窓もない部屋にあたしは居た。

ちょっと…スタンガンをあてられた首が痛い

なめられてんのか、両手は後ろではなくて、前で縛られている。

気合出したら抜けれるし、殴ろうと思えば殴れる。足は動くんやし


ただ


何このドア


足で蹴ってみるが、びくともしない
鉄かよ!ってくらい固い

薄暗い部屋には、天窓があって、そこから少し光がさしているだけ。
家具はベッドと、ソファがあるだけ


え、監禁?


「ちょっとーー!起きてんけど!」


何が目的か分からへんから、相手の顔もしっかり見なければいけない。
烈火の敵?それであたしを拉致った?でも違う気がする。


紗羅ちゃんから烈火への執着は感じられへんかったから


今度は扉ではなく、壁の方を蹴ろうと足を振り上げたとき


扉が開いて、誰かがあたしに激突してきた


「いた!」


何よ…

あたしの上に覆いかぶさってきた人を見てビックリした



「え、紗羅ちゃん?」


あたしの上で痛そうに顔を歪めていたのは、頬に傷を作った、紗羅ちゃんだった
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