愛は惜しみなく与う③
「なぜ庇う?むかついたでしょ、裏切られて。だからこっちで見るに耐えない姿にしてあげるんで、貸してください」
「それをお前がする権利はない。まず、あたしに何させたいか言え。もう、紗羅ちゃんが用済みなら、ここから出せばいい。あたしだけここに置いておけばいい」
別に庇うわけではない。
ただ、そこまでする必要ないし、後味も悪い。あたしの知ってる人にそんな事はさせない
「うっとおしい女。こんな女の何がいいんだか」
吐き捨てるように、水瀬はそう言って、あたしと
紗羅ちゃんをその場に残して部屋を去った。
ひとまず助かった?
「大丈夫?怪我してへん?」
ぐったりする紗羅ちゃんを縛られた手で支える。
紗羅ちゃんの目からは涙が流れ続けている。
「泣きたいんこっち」
これは本音
泣きたいよ、あたしも
まさかスコーピオンと繋がってたなんて。それに今の状況も。泣きたいよ
「紗羅ちゃんは、スコーピオンのメンバーなん?」
ビクッとして、頭を横に振った