愛は惜しみなく与う③

はぁ

「ほな、何?水瀬の知り合い?」


そしてあたしの1番聴きたくない名前を、紗羅ちゃんは呟いた


「あたし、サトルの幼馴染み……」


それを聞いて全てが繋がった


あの時、昨日宿で、好きな人のために生きてるって言った相手……
それがサトルや


だからあの時、嫌な感じがしたんや


そうか
サトルの幼馴染みか



「ようあたしの前で、その名前出せたな」



無意識に紗羅ちゃんの胸ぐらを掴んでいた。
苦しそうにするのを、無表情で見下ろしていたと思う。



「なに?あの男にあたしに近づいてなんかしろ言われたん?」


「く、苦しい…」


「苦しくしてるからな?答えて。全部。サトルと関係あるなら、話し変わってくる」



ええから答えて

しっかりと紗羅ちゃんの身体を持って、壁にもたれさせて座らせた

話せ

そう圧力をかけた



そして紗羅ちゃんは、ポロポロ涙を流し、話し出した。


あたしはこの状況で嘘はつかないと思い、その話を信じた
< 167 / 410 >

この作品をシェア

pagetop