愛は惜しみなく与う③
はぁ
「ほな、何?水瀬の知り合い?」
そしてあたしの1番聴きたくない名前を、紗羅ちゃんは呟いた
「あたし、サトルの幼馴染み……」
それを聞いて全てが繋がった
あの時、昨日宿で、好きな人のために生きてるって言った相手……
それがサトルや
だからあの時、嫌な感じがしたんや
そうか
サトルの幼馴染みか
「ようあたしの前で、その名前出せたな」
無意識に紗羅ちゃんの胸ぐらを掴んでいた。
苦しそうにするのを、無表情で見下ろしていたと思う。
「なに?あの男にあたしに近づいてなんかしろ言われたん?」
「く、苦しい…」
「苦しくしてるからな?答えて。全部。サトルと関係あるなら、話し変わってくる」
ええから答えて
しっかりと紗羅ちゃんの身体を持って、壁にもたれさせて座らせた
話せ
そう圧力をかけた
そして紗羅ちゃんは、ポロポロ涙を流し、話し出した。
あたしはこの状況で嘘はつかないと思い、その話を信じた