愛は惜しみなく与う③
「てか、飯くおうぜ!どこか寄ってくれよ」

「何系が良いですか?」


朔が普通に話すから。志木も普通にしてるし。
あたしは今聞いたらあかんな。

朔が話したいと思った時に、しっかり聞いてあげよう。

泉と目が合った


ごめんな、いまはそっとしてやって


そんな風な事を思っている顔だった。



あたしの記憶がしっかり正しければ


朔は幼い頃に両親に捨てられたって言っていた。
深く聞けなかったけど、あの時の朔は、無関心って怖いよなって言うあたしに共感してくれた。


だからきっと


この先朔から聞く話は、悲しくて辛くて重い話やと思う。


でも今こうやって、毎日楽しそうにしている朔を知ってるから。
過去なんて関係ないって言えるから


あたしは朔に手を伸ばすだけ。



「和食にしましょうか」


志木は、和食がとても好きだ。
あたしも好きやし、みんな好き嫌いないからなんでも食べると思う


朔は、さっかな!さっかな!と喜んでいる


ただあたしは忘れてた



志木は感覚がズレてるって事を
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