消えかけの灯火 ー 5日間の運命 ー
放課後になり、俺は約束された駅前のカラオケ店へと向かう。
教室を出る頃には、もう天野凛はいなかった。
先に着いているのだろうか。
「……あ。」
カラオケ店の前に着くと、一人の女の子が本を読みながら立っていた。
やっぱり、先に行ってたのか。
俺の気配に気づいた天野凛は、サッと背中を向けてカラオケ店に入っていく。
は、早い……!
ちょっとくらい待てよ……。
俺も後に続いてカラオケ店へと入っていった。
部屋の案内をされ、5番の部屋に俺たちは入った。
もちろんカラオケ店に来たといっても、歌う気がないのはわかっている。
「あの話」をするために、ここに来たのだ。