冷徹社長の初恋
「そろそろ朝食を用意しますね」

「ああ」

普段はコーヒーだけだというけど、私といる時だけでも少しは食べて欲しい。

「絲が作るものなら、なんでも食べるぞ」

「よかった。それじゃあ、軽めに用意しますね」

着替えをすませて顔を洗うと、キッチンに立った。トーストに簡単なサラダとスープに、果物をカットしたものを添えた。
用意している間に、剛さんも着替えをすませてキッチンに来た。

「さあ、食べましょう」

向かい合わせに座ると、剛さんは静かに手を合わせて、食事を始めた。

「ああ。うまいな。朝、温かいスープを飲むのはいいな。
手作りの料理を食べるなんて、ずっとなかったからな。ほっとする」

「私がいる時は、いつも作りますね」

「ああ。頼んだぞ」



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