冷徹社長の初恋
食事を終えて、コーヒーを入れて剛さんにはゆっくりしてもらいつつ、洗濯や掃除をしていく。
その間、剛さんはタブレットで何かをしていた。仕事だろうか……私とすごすことで、無理をさせていないだろうかと、心配になって尋ねてみた。

「気をつかわせてしまったな。明日以降にやればいいことばかりだが、絲もこうして動き回っているなら、その間にやっておこうと思ってな。そうすれば、絲とすごす時間も増えるしな」

そんなふうに、私とすごす時間を考えてくれたんだ。
私もサクサク家事を片付けていく。



「絲、おいで」

家事がひと段落ついたことに気付いた剛さんは、私の腕を引っ張ると、自分の足の間に私を座らせた。背中に感じる剛さんの温かさに、胸が高なる。
剛さんは、私の髪を撫でながら、時折すくって口付けをしていく。愛おしいものを見るように見つめられて、恥ずかしい姿勢なのに、幸せな気持ちになる。

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