冷徹社長の初恋
剛さんが、これほどまで具体的に考えていることに驚いた。でも、2人でいる将来が、剛さんの目には確実に見えていることが実感できる。

「剛さんのご両親は、私を認めてくださるでしょうか?」

「認めるも何もない。俺が決めることだからな。
それに、心配は何もない。会社で実績さえ残せば、基本的に他のことは口出ししない人達だからな」

本当に大丈夫なんだろうかと、不安な気持ちはある。でも、力強く言い切る剛さんに、その不安はかなり打ち消されていく。

「それよりも、絲の両親だな。一回りも違う男を、簡単には認めてくれないかもしれないな」

「そこは、両親がなんと言おうとも、私が説得します」

「ははは。頼もしいな」

剛さんは私を抱きしめて、再び髪を撫でていた。剛さんのたくましい腕の中にいると、不思議となんでもうまくいくと思えてくる。

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