冷徹社長の初恋
連れてこられたのは、おしゃれなイタリアンのお店だった。言っていた通り予約をしてあって、個室に通された。

「このお店、よく来るんですか?」

「2回目かな。妹の成人式のお祝いに、連れてけってねだられてね」

「妹さんがいるんですか?知らなかったです」

「町田さんは、お兄さんがいるんだったよね?」

川原先生は、私から無理に聞き出そうとしないで、リラックスできるように身近な話題を振ってくれる。
しばらく話していると、注文した料理が運ばれてきた。




川原先生は、私がある程度食べたのを見届けると、核心をつく話を始めた。

「町田さん、春日さんと何かあったの?僕は町田さんを指導する立場としても、同僚としても、一人の人間としても、君のことを心配している。何があったのか、話してくれないか?」

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