冷徹社長の初恋
「そうだ。子どもの使いそうな鉛筆だ。記名はないが、君たちが帰った後、あの会議室に落ちていたそうだ。見学の担当をしていた今井が、あの後すぐに見つけたようだから、君たちの学校の子の物だと思うのだが」
「も、申し訳ありません。今のところ、誰からも忘れ物の話は出ていなかったのですが、その状況なら、うちの子の可能性が高いですね。後日、取りに伺わせていただきます。子ども達の中に、持ち主がいないか確認します」
「いや。俺が届ける」
「えっ……で、でも、社長さんにそんなとを頼むわけには……」
「春日だ。春日剛。俺の名前は〝社長さん〟ではない」
「す、すみません」
ただでさえ緊張しているのに、失礼な呼び方をしてしまったことを指摘され、ますます焦ってしまう。
「いや、謝ることはない。ただ、〝社長さん〟とは呼んで欲しくない」
「は、はい。失礼しました」
「も、申し訳ありません。今のところ、誰からも忘れ物の話は出ていなかったのですが、その状況なら、うちの子の可能性が高いですね。後日、取りに伺わせていただきます。子ども達の中に、持ち主がいないか確認します」
「いや。俺が届ける」
「えっ……で、でも、社長さんにそんなとを頼むわけには……」
「春日だ。春日剛。俺の名前は〝社長さん〟ではない」
「す、すみません」
ただでさえ緊張しているのに、失礼な呼び方をしてしまったことを指摘され、ますます焦ってしまう。
「いや、謝ることはない。ただ、〝社長さん〟とは呼んで欲しくない」
「は、はい。失礼しました」