卒業まで100日、…君を好きになった。

彼女でもないのにここまでしてもらっちゃって、悪いなあ。


そう思うけど、隣りを歩く平くんの足音や、息づかいを感じるとすごく安心できて。

送るのはいいから帰って、なんて、心にもないことは言えなかった。


これってわたし、平くんに甘えちゃってるのかな。

彼の優しさにかこつけて、図々しいなあ自分。



ちらりと目だけを向けてみた彼の横顔はとても綺麗で、もったいないなあとさえ思った。

写真におさめておきたいな、なんて考えてしまう。


たまに平くんのファンの下級生が、廊下でスマホを彼に向けているのを見るけど、彼女たちの気持ちがいまならちょっとわかる。

感動するような美しい景色を見たら、つい写真に残したくのは自然なことだ。

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