卒業まで100日、…君を好きになった。
でもあれをやられる平くんの気分は良くはないだろうから、せめてこの目に焼き付けて、透明なアルバムに残したい。
いつかは消えてしまっても、
いまだけ、少しの間だけ。
「もうすぐ……終業式だね」
前を向いたまま、ぽつりと彼が呟く。
盗み見ていたことがバレないよう、わたしも慌てて前を向いた。
わたしいま、すごいことを考えていた気がする。
自分のことなのに驚いたというか、信じられない気持ちだ。
「……うん」
「終業式、クリスマスイヴだね」
「だね」
せっかくのイベントだし、
わたしたちにとっては、高校生活最後の普通授業の日になる。
冬休み以降は、卒業式のリハーサル日まで学校に行くことはない。
卒業まであとはまっしぐらなのだ。
何かしたいな……何か、クリスマスといえば……。