卒業まで100日、…君を好きになった。

でもあれをやられる平くんの気分は良くはないだろうから、せめてこの目に焼き付けて、透明なアルバムに残したい。


いつかは消えてしまっても、

いまだけ、少しの間だけ。



「もうすぐ……終業式だね」



前を向いたまま、ぽつりと彼が呟く。

盗み見ていたことがバレないよう、わたしも慌てて前を向いた。


わたしいま、すごいことを考えていた気がする。

自分のことなのに驚いたというか、信じられない気持ちだ。



「……うん」

「終業式、クリスマスイヴだね」

「だね」



せっかくのイベントだし、

わたしたちにとっては、高校生活最後の普通授業の日になる。


冬休み以降は、卒業式のリハーサル日まで学校に行くことはない。

卒業まであとはまっしぐらなのだ。


何かしたいな……何か、クリスマスといえば……。

< 101 / 356 >

この作品をシェア

pagetop