卒業まで100日、…君を好きになった。




平くんの言葉の意味がわかったのは、その夜のことだった。


奈々から今日の昼休みのことについて、電話があったのだ。

早退したことで、心配してくれたらしい。


まず体調を気遣われて、次に謝られた。



『ごめんね、唯。お昼休み、もしかして葉子ちゃんとわたしたちの会話、聞こえてたんじゃない?』

「……聞くつもりじゃ、なかったんだけど」

『やっぱり……。本当にごめんね。そのせいで早退したんだよね』

「奈々は悪くないよ? っていうか、誰も悪くないよ」



葉子ちゃんの言葉や態度には確かにいちいち棘があって、わたしは毎回それにぶっすり刺されてしまうんだけど。

でもわたしの何かが葉子ちゃんをイラつかせてるのは、間違いないのだ。
< 108 / 356 >

この作品をシェア

pagetop