卒業まで100日、…君を好きになった。



待ち合わせの時間にはまだ早かったけれど、

駅前まで行って、24時間営業のカフェで時間をつぶした。


大晦日だから電車も深夜運行があって、駅前は人でごったがえしている。


赤ら顔のサラリーマンらしき集団。

男女入り乱れた大学生グループ。

寄りそって歩く老夫婦。

しっかりと手を繋ぎ歩くカップル。


カフェオレの入ったカップで手を温めながら、道行く人々をただ眺めていると。

その中からこっちに向かって歩いてくる、見覚えのある顔を見つけた。


ネイビーのコートを着た、長身のその人。

ガラス越しに目が合って、彼は軽く片手を上げる。


わたしは笑顔で立ち上がった。


よかった。

彼と会う前に、笑えるようになって。
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