卒業まで100日、…君を好きになった。

わたしも家でのことは忘れて、大晦日を楽しみたかった。



「帰りはちゃんと送るから」



そう言ってすぐ、パーカーをかぶる平くん。

照れながらも言ってくれる彼は、相変わらず優しい。


平くんが初詣をしたことがないって言うので、じゃあせっかくだから、二年参りをしようということになっていた。

大晦日から神社に行って、そこで年を越す。

そうしたら二年分のお参りをしたことになる。


二年参りはわたしもはじめてで楽しみだった。



「うわあ。混んでるねえ」



電車からすでに混んでいたけれど、境内までの道はバーゲン中のデパートみたいな混みっぷりだった。
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