卒業まで100日、…君を好きになった。
迷っていると、平くんが凶のおみくじをわたしの手から抜き取った。
そして代わりに差し出されたのは、
「わあ! 平くん、大吉だったんだ!」
眩しく輝く“大吉”の文字。
引いた本人は変わらず無表情だけど、そこはほら、平くんだから。
「それ、あげる」
「え?」
「こっちの凶は、結んどこう」
そう言って、平くんは専用のロープが張られている場所に行き、いちばん高いところに凶のおみくじを結んでくれた。
わたしじゃ届かないくらい高い場所だ。
高い方がなんとなく、ご利益がある気がするのはわたしだけだろうか。
「平くん、ありがとう。でもこっちの大吉は平くんが持ってた方が」
「もらってよ。それで凶が相殺されるかもしれない」