卒業まで100日、…君を好きになった。

「相殺どころかお釣りがきちゃうよ。本当にいいの?」

「俺があげたいんだ」



そう言って、微かに平くんが笑うから。

わたしは上手く息ができなくなって困った。


彼は時々、勘ちがいしそうになるようなことを言う。


ありがたく大吉のくじを受け取ることにして、どぎまぎしながらおみくじを財布にしまった。

平くんのくれたものだから、普通の大吉よりさらにご利益がありそうだ。


そのあと巫女さんに甘酒をもらって飲んだ。


私がけっこう好きだから勧めたんだけど、平くんは初めての甘酒だったらしく、独特のトロッとした感じとツブツブに顔をしかめていた。

平くんの無表情が崩れるのは珍しいから、つい笑ってしまった。

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