卒業まで100日、…君を好きになった。

いや、ちょっと落ち着こう。


同じクラスでも、いままで全然関わりのなかった平くんだし。

それに何より男子だし。


きっと女子の間のそういう事情は知らないんだろう。

つまり嫌味じゃない。


だからわたし、気にしない気にしない。


そう自分に言い聞かせていると、突然平くんが予想外なことを言い出した。



「そう。じゃあ俺と一緒に帰らない?」

「……え?」

「よければどっかで昼飯食おうよ」

「ええっ!?」


一緒に帰る?

どこかでお昼ごはんを食べる?


学年1位の平くんと、学年で下から数えた方が早い、落ちこぼれのこのわたしが?

同じクラスということしか共通点がない、ほぼ赤の他人なのに?


一体何が起きたのか。


変わらない表情で、わたしをじっと見下ろしてくる平くん。

彼の言ってることが理解できなくて目を白黒させるわたし。
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