卒業まで100日、…君を好きになった。
無視とか最低だ。もうやだ。
わたしいま、すごく性格悪い子になってる。
「あ、唯だ! 久しぶり~!」
「奈々!」
落ちこみかけたわたしに、下駄箱の前で奈々が明るく挨拶してくれた。
奈々の柔らかい笑顔に癒されながら、わたしも靴をはきかえる。
「先月のクッキー、ほんと美味しかったよ~! センターのあとで疲れてたけど、すっごく元気でた!」
「ほんと? 喜んでもらえてよかった~」
「ほんとほんと! みんなめちゃめちゃ喜んでたもん!」
奈々は普段よりずっとテンションが高い。
たぶん、受験戦争から解放されたからだ。
わたしはそっと、奈々に「合格おめでとう」と耳打ちした。
奈々は本当にうれしそうに「ありがとう」と笑った。