卒業まで100日、…君を好きになった。
まだ受験が終わっていない人もいるから大っぴらには喜べないけど。
奈々が合格して心からよかったと思った。
「おっ! 春川さんだ! あのクッキー春川さんのだろ?」
「美味かったよ~。マジ良い嫁さんになる!」
「可愛いサプライズだったし、唯ありがとね!」
登校してきたクラスメイトたちが、みんな笑って声をかけてくれて。
なんだか泣きそうになってしまった。
疲れのせいかもしれない。
でもなにより、ずっと寂しかったから。
みんな徐々に受験から解放されていって、前みたいな明るさを取り戻していってくれるのがわかって、本当にうれしい。
「はっるかっわさ~ん!」
突然、大きな手に肩を引きよせられた。
背の高さにどきりとしたけど、陽気な声はもちろん平くんのものじゃない。