卒業まで100日、…君を好きになった。
「せ、瀬戸くん」
「久しぶり、春川さん! あの日は俺のために手作りクッキーをありがとうね~!」
「お前のためじゃねーだろ」
後ろからかかった冷静な声。
今度はまちがいなく平くんのもので、身体が強張る。
おそるおそる平くんを見た。
木内さんがその横にいないことにほっとしたけど、目が合ってすぐにそらしてしまった。
うわ。わたしいまの、すごくいやな態度。
「なんだよー。平はクッキーもらってないくせに」
「うるさい。……春川さん、おはよう」
「お、おはよう」
「あとでちょっと話、いい?」
きっと昨日のことだろう。
あのあと平くんから連絡があったけど、折り返さなかったから。
拓のことを話せばいいだけなんだけど、上手く話せる気がしない。