卒業まで100日、…君を好きになった。
葉子ちゃんは冬休み前よりもかなりやつれていて、顔色が悪い。
まるで昨日の拓みたいだ。
葉子ちゃんは確か、もうすぐ第一志望の発表だったはずだ。
まだ気持ち的に落ち着けずにいるのかもしれない。
「おはよう、葉子ちゃん。久しぶりだね」
センター試験のあと、クッキーのことで皆からお礼のメッセージをもらったけど、葉子ちゃんだけはグループトークの中で無反応だった。
食べたかどうかは聞かない。
捨てたと言われるのが、ちょっとこわいから。
葉子ちゃんは靴をはきかえたあと、すっくと立ち上がってわたしを睨んだ。
少しくぼんだその目を、怖いと思ってしまう。
「唯さぁ」
「う、うん?」
「さっき平くんと話してたでしょ。特進の、弟の方」
「ああ……うん。ちょっとだけ」