卒業まで100日、…君を好きになった。

「ちょっ……い……の?」



ああ、もうだめだ。


ごめん、葉子ちゃん。

ちゃんと話聞けなくて、ごめん……。




「春川さん……!!」



最後。

後ろに倒れるわたしの耳に飛び込んできたのは、たぶん平くんの声だった。








目が覚めると、見慣れた自分の部屋の天井にほっとした。


まだ寒気はあるしぼーっとするけど、頭の痛みはなくなっていた。

昨日雨に打たれたから、風邪を引いたみたい。


学校の玄関で倒れたあと、気付いたらあたしは保健室にいて。

迎えに来たお母さんと拓に支えられて、なんとか車で家まで帰った。



「何時だろ……」



部屋は暗く、街灯の明かりがカーテン越しに、ほのかに部屋を照らしている。


スマホはどこだろうとベッド周りを探っていたら、部屋にノックの音が響いた。

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