卒業まで100日、…君を好きになった。
「ちょっ……い……の?」
ああ、もうだめだ。
ごめん、葉子ちゃん。
ちゃんと話聞けなくて、ごめん……。
「春川さん……!!」
最後。
後ろに倒れるわたしの耳に飛び込んできたのは、たぶん平くんの声だった。
*
目が覚めると、見慣れた自分の部屋の天井にほっとした。
まだ寒気はあるしぼーっとするけど、頭の痛みはなくなっていた。
昨日雨に打たれたから、風邪を引いたみたい。
学校の玄関で倒れたあと、気付いたらあたしは保健室にいて。
迎えに来たお母さんと拓に支えられて、なんとか車で家まで帰った。
「何時だろ……」
部屋は暗く、街灯の明かりがカーテン越しに、ほのかに部屋を照らしている。
スマホはどこだろうとベッド周りを探っていたら、部屋にノックの音が響いた。