卒業まで100日、…君を好きになった。
お父さんがわたしの知らない所で、拓に期待という名の重荷を背負わせていた。
そんなことも知らないわたしは、パティシエになる為に猛勉強して、専門学校にも受かって、拓の前で浮かれていた。
好きなことだけを見て自由にやっているわたしを見て、拓はどんどん不満を持って、苛立つようになっていったのだ。
「拓を焦らせないであげて。まだ中学生だもん。可能性はいくらでもあるよ」
お父さんが道をふさがなければ、拓の前には無限の可能性が広がっていて、選べる道は無数にある。
わたしにははじめから1つの道しかなかったけど、拓はこれからゆっくりと、進む道をしぼっていけばいいんだ。
むっつりと、黙ったままのお父さん。
わたしはその横顔をうかがいながら、ずっと聞きたかったことを聞いてみた。