卒業まで100日、…君を好きになった。

「お父さんはさ……どうして、わたしがパティシエになることに反対なの?」



もう口にはしなくなっていたけれど、いまでも反対してることはなんとなく気付いてた。

お父さんはじっとわたしを見おろして、しぶしぶといった風に口を開いた。



「お前はこの仕事に向かないからだ」


覚悟はしていたけど、現役パティシエに面と向かって言われるとやっぱりショックだ。


「……なんで、そう思うの?」

「朝は弱いし、何かにつけて要領も悪い。今朝も手伝いなんてろくにできなかっただろう」



ぐうの音も出ない。

確かにわたしは睡眠欲が人より強いし、あらゆる面でどんくさい。


今朝も眠くて、普段趣味でやるお菓子作りとは比べ物にならないくらいの準備の大変さに、始終わたわたしていた。



「何より俺は、女はこの仕事に向いてないと思ってる」

「はあ……?」

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