卒業まで100日、…君を好きになった。



まだ夢の中にいるんだろうか。

それとも熱のせいで幻覚でも見ているのかな。



「なんで平くんがいるの……?」



所在なさげに部屋のすみっこに座っていた平くんは、わたしを見てちょっとほっとしたように笑った。


あけ放たれたカーテンからは、眩しい光が降りそそいでいる。

時計を見ればお昼前。


自分が12時間以上寝ていることに気づいておどろいた。



昨日お父さんと拓がいなくなって、薬を飲んだわたしは落ちるように眠った。

熟睡できたおかげか身体は随分楽になっている。


まだ少し頭がぼーっとするけど、それは寝すぎなのもあるかもしれない。
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