卒業まで100日、…君を好きになった。

「あ……ありが、と」

「ん……」

例のごとくフードを引きあげる平くん。


今日は黒のパーカーを着ていて、下も黒で、髪も黒いから、

スタイルが良くてかっこいいんだけど、なんだか影法師みたい。



「でも、今日は顔色が良いみたいでよかった」

「うん。一昨日色々あって大変だったんだけど、全部解決したから」

「そうだ。一昨日電話くれたけど、何があったの? 春川さん用事も言わないで切っちゃうから気になってたんだ」

「あー。あれは……ごめんね?」



あの時、平くんは木内さんといた。

その事実を受け入れるのが嫌で、こっちから電話をかけたのに一方的に切ってしまった。



「実は拓が家出しちゃってさ」

「え。弟さん? 家出したの?」
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