卒業まで100日、…君を好きになった。
耳ざとく会話をキャッチした葉子ちゃんが、嫌そうに言うから
わたしは眉をへにょりと下げて頷いた。
「大丈夫だよー。ちょっと走ったから顔赤いだけだからさ」
「唯ってば、そんなにトイレ我慢してたの?」
「え! いや、まあ、うん。危なかったよ……」
「あはは! そんな我慢してたら、膀胱炎になっちゃうって~」
誤魔化すために冗談めかして言うと、奈々や他の友だちは笑ってくれたけど。
葉子ちゃんはやっぱり、顔をしかめるだけだった。
でもいまのわたしはノーダメージ!
なんだかとっても幸せな気分だから。
それどころじゃないのだ。
はやる胸を抑えるのが大変。
早く昼休みにならないかなあ。
そうやってそわそわしながら、何度も教室の時計を見上げて過ごした。