卒業まで100日、…君を好きになった。
廊下に出るともう平くんの姿はなくて、小走りで階段へ向かう。
いるのかな本当に。
この階段の先に。
どきどきし過ぎて、気持ちが先走って、足がもつれて転びそうになる。
「う、わっ」
3階から踊り場に出た瞬間、足を引っかけとうとう転んでしまった。
でも!
お弁当の入った鞄は死守!
危なかった……と鞄を抱えながらほっと息を吐いた時。
「……何やってるの?」
降ってきた声にハッとして顔を上げると、屋上に続く階段に腰かけた平くんが、呆れたようにわたしを見下ろしていた。
えーと、いまの、もしかして見られた?
「あ……あはは! こ、転んじゃった!」
「うん。見てたよ」
うわあ。
うわあうわあうわあ。
どうしよう、本当に平くんがいた!